パンチの独り言

(2024年3月4日〜3月10日)
(働き口、先物相場、生活の質、摩訶不思議、課題解決、訃報、解決法)



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3月10日(日)−解決法

 前にも書いただろうが、聞く力に関して、世間には、幾つかの誤解があるように思う。拝聴するとは、よく言ったものだが、拝み奉って、静かに、相手の話を聴く。何か、疑問に思う所が出ても、大人しくして、慌てず騒がず、話の終わりまで、聴き続けねばならない。
 学校に通った頃、そんな経験は無かったか。先生のお話は、静かに聴くものだ、と。だが、最近の教室は、状況が一変した、と言われる。誰もが、勝手に話し続け、先生の声が、聞こえぬ程だとか。このこと自体は、由々しき問題と思う。人が話している時、静かにしなければ、聞こえなくなるからだ。この点については、改善すべき点は、大いにあるだろう。だが、話を聴く時に、疑問が浮かんだら、どうだろうか。教室では、授業の途中で、質問することは、今も昔も、許されていないようだ。黒板の前に立つ先生は、自分が用意した通りに、事が進まないと、困るからとも言われるが、真偽の程は、定かではない。では、講演会ではどうか。こちらも、拝聴という表現が、当てはまるように、大人しく話を聴き、もし、疑問が浮かんでも、それは、最後まで取っておけ、と言われる。こちらもまた、準備した筋書き通りに、事が運ばないと、困るからと言われる。でも、著名な人物でも、有名な学者でも、必ずしも、誰にでも分かる話を、する訳ではないだろう。時に、煙に巻くが如く、意味不明な言葉や論理を、喋り続ける人も居る。そんな時、誰かが挙手して、質してみたら、皆の安心が広がることもある。だが、一方で、こんな行為を、忌み嫌う人も多い。話が途切れると、内容の把握が、難しくなるというのだ。でも、それは本当だろうか。その人物が掲げた疑問に、本人は、答えられるのか、と思う。まあ、演者が、後で後で、と繰り返す場合には、どうしたものか。分かり難い話をする人には、そんなことが多いのも、よくあることなのだが。

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3月9日(土)−訃報

 この国では、嘗て、漫画家の地位は低かった。悪書と呼ばれ、追放運動まで展開され、今では、著名な人物として、紹介される人々による作品は、教育上の問題から、追放の対象になったようだ。それにしても、こんな社会運動が、屡々起きた時代は、どんな雰囲気だったのか。
 その年に生まれた、著名漫画家も、有名になる前は、荒れた生活をしていたらしい。丁度、同い年なのだが、こちらが学生時代の頃に、人気を誇った作品は、少年漫画雑誌では、他とは全く異なる筆致で、際立つ存在となっていた。絵そのものより、筋書きの面白さが、重要との意見もあったが、それは、その後の大人気作品に、結び付いたのだろう。ただ、その頃には、既に興味を失っており、全く記憶に残っていない。地位が上がった、と実感したのは、人気絶頂期の騒ぎではなく、先日、亡くなったことに対する、報道の取り上げ方にある。確かに、神様とまで称された漫画家とは、全く異なる形で、国内のみならず、世界へと羽ばたいたことは、人気だけでなく、漫画、それも国産のものが、あらゆる国々で、認められたという点が、最も大きなことだろう。にしても、若者達の熱狂ぶりは、嘗ての追放運動を、彷彿とさせる。漫画やアニメに留まらず、それが、コンピューターゲームの盛り上がりに、沿った形で、大人気となったことは、媒体も含めて、時代の変化が、強く感じられる。短縮形で呼ばれる、そのソフトに関しても、確かに、漫画とアニメの人気に、あやかったものかも知れないが、ある世代からは、熱狂的に受け入れられた。それにしても、若い頃は兎も角、近年は、殆ど公の場に出ず、私生活も、殆ど知られていなかったから、突然の訃報に、驚いた人も多いようだ。一つの時代が終わった、と言われるだろうが、実は、今、人気を誇る漫画家は、強い影響を受けたと、本人達が語っている。この世界でも、こんな形で、継承されるということか。

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3月8日(金)−課題解決

 不安を煽る為に、最も効果的な材料は、何だろうか。人それぞれだが、まずは、将来への不安が、手っ取り早さにおいても、一番ではないか。報道が、屡々掲げるのは、例えば、将来、大地震が起きる可能性とか、年金が貰えなくなるとか、そんな話ばかりだ。何方も、絶対ではない。
 しかし、地震は、大小交えて、年に何度も起きているし、大震災となる場合も、数多くある。だから、自分の身にも、降り掛かる筈、という論理が成り立つ訳だ。一方、年金については、どうだろうか。少子高齢化や人口減少で、支える側の負担が、どんどん増している、という図式から、将来、破綻するに違いない、と結び付ける。だが、ここ数十年、そんな論調が強まり、恰も、現実となるとさえ、主張されてきたが、未だに、そうなっていない。それでも、必ずそうなる筈、との主張が繰り返される。いやはや、困ったものと思うが、不安を煽ることを、止めようともしない。また、受ける側も、不安や心配を口にして、何か重要な考えを持ち、確かな思想を有するとでも、思っているらしい。例えば、高齢者の自動車事故が、急増している話にしても、だから、免許返納が、絶対必要だとの主張が聞かれる。その一方で、交通手段の喪失は、日常生活への障害となり、認知症などの発症に、繋がるのでは、との懸念もある。大都市では、公共交通機関が、十分に整備されており、高齢パスなどの発行により、便宜を図る話があるが、それとて、歩行が困難となれば、立ち行かない。田舎となれば、一層のことだ。だから、車が手放せない、との論法も、実は、経費の問題として、論じられることが少ない。玄関から目的地まで、という意味では、タクシーが、最適の手段だが、それと車保有の経費の比較を、真面目にすべきだろう。その上で、タクシーの充実から、少し異なる交通手段の整備を、進めることも、地方自治体の課題となるだろう。不安を煽るより、解決の手段を考える方が、余程大切だ。

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3月7日(木)−摩訶不思議

 余計な心配に終われば、と思うのだが、どうだろうか。この所、経験済みとの話で、何度も取り上げている、隣の大国について、多くの人々は、経済不況より何より、独裁化に関して、深刻に考えている。その一端かも、と思いつつ眺めた報道が、疑いを、更に強めたのか。
 発端は、一昨日の晩の番組だ。偶々眺めていたら、問題が拡大しているとして、その原因やら何やら、かなり掘り下げて取り上げた。中で、こちらが心配したのは、情報源の問題で、画面では、内部資料とか極秘とか、そんな言葉が印刷された文書が、紹介されていた。今、企業関係者が、スパイ行為として逮捕され、非公開の裁判で、有罪となる事例が、盛んに報道される中、こんな文書を手に入れ、報道するのは、かなり危険な行為と思えた。そんなことを気にしつつ、今朝、そのテレビ局のサイトを、覗いてみると、痕跡さえ残っていない。不審に思い、検索をかけたら、別のサイトで紹介されていた。ニュースの2項目に、確かに、ある都市の開発が、進んでいないとの報道があり、その中で債務の大きさが示され、怪しげな企業集団が、紹介されていた。こちらが、心配したのは、その集団内の内部資料とか、機密資料とかが、明示されたことで、政府の政策の過ちを、決して認めない国と、例の独裁化する人物にとり、外部からの圧力が増す、火種になると思えたからだ。当然、心配は、あの国が、国際問題として取り上げ、無謀な圧力を、一企業のみならず、国に対しても、掛けるだろうことに、対するものだった。それが、いつの間にか、番組のページから消え、何事も無かったかの如く、振舞っている。どうしたものか、と思えるが、こちらには知る術さえ無い。何れにしても、経験そのものが、怪しげなばかりか、こちらで起きた、不動産業界での、泡が弾けた話とは、全く異なる経過に、破綻への不安視は、強まるばかりとなる。愈々、引き上げるべき時が、近づいているのか。

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3月6日(水)−生活の質

 暖冬の話をしたが、どうも不安定なようだ。弥生の声を聞いても、雪がしっかり降り、凍える一日となった。だから、暖冬の話は間違い、などと書くつもりは無い。変動は、季節の変わり目には付き物で、初夏と思える日があったと思えば、厳冬に逆戻りとなる。季節の変化そのものだ。
 とは言え、激しい変動には、対応が遅れるものだ。ヒトという動物の場合、裸で暮らす訳ではなく、衣服で、変化に対応するのが常で、だからこそ、これほど広範囲に渡り、住む場所を、作ってきた。ただ、そうは言っても、耐えられる範囲は、常にあるものだ。冬場の厚着も、夏場の薄着も、それぞれに限度がある。その上、慣れのようなものは、慌てて着込んだり、慌てて抜いだりしても、対応し切れぬ所があり、体調を崩すことも多い。文明の利器は、様々あるのだろうが、それとて、限界がある。例えば、老人施設で、冷暖房完備の所でも、体調を崩す老人が増えるのは、季節の変わり目と、厳しい夏と冬の最中となるらしい。見かけの温度には、一年中一定であり、何の変化も無いのに、何故か、体調が優れない、となるようだ。確かに、完全密閉の状況ではなく、働く人も、訪ねる人も、出入りする訳だから、表向きは同じ温度でも、多少の変化が起きるのだろう。高齢者にとっては、その僅かな変化でさえ、体調に響くようだ。でも、と思うのは、パンチだけか。そんな生活は、ごく最近になって、実現されたもので、以前なら、隙間風が当たり前で、不快な程の湿度の高さも、かなりの負担となっていた。それでも、人はそれぞれ、いつもの生活を送っていたのだ。実際、寿命が延びているのも、そんな所に原因があるのだろう。様々な障害を取り除き、快適な生活を保障することは、確かに長生きに作用しただろうが、日々の快適とは違う、心地よく過ごす生活には、単に、気温や湿度だけでない、別の要因も関係しそうだ。質と呼ばれるものが、どんなものなのか。徐々に明らかになる。

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3月5日(火)−先物相場

 語源では、子供を意味するようだが、何故、そんな名称をつけたのか。何れにしても、異常気象が好まれる時代、ほぼ毎年のように、紹介される。それらが、気象変化の兆候として、紹介されて以来、経済の方面でも、注目されるようになった。ともあれ、どれほどのものやら。
 投資の世界では、先物取引が、よく話題となる。それも、自然との関係が深い、農作物に、集中するようだ。以前なら、博打のような類に、受け取られており、それぞれの相場で、大儲けした話や、身代を棒に振る話が、よく取り沙汰された。それが、今では、ある程度、予測可能なものと言われ、その世界では、上に挙げた子供の話と、密接な関係があると言われる。確かに、そういう形で、予測することができれば、備えることが可能となるばかりか、それこそ、相場の世界で、他を出し抜くことさえ、可能となるかも知れない。だが、誰もが知る所となれば、相場を張ったとしても、皆同じ方を向いて、何も起きないだろう。今冬は、暖かかったと言われ、その原因を、また、同じ現象に結び付けようと、巷では騒いでいるようだ。でも、平均的な気温が、どう転がるかと、農作物の作柄がどうかが、本当に、どれ位結び付くのだろう。全体として見れば、確かに、平年と比べれば、暖かかったのかも知れないが、国内でさえ、地域によって様々となり、一概に、断定することは難しい。その上、果物や野菜の作柄となれば、一地域ではなく、全体としてどう見るかが、話を複雑にする。にしても、一儲けを企む人々には、この機に乗じて、先物に手を出すなり、興味を持つ投資家に、商品を勧めるなり、様々な手段があるのだろう。ここ数年、資産運用に関して、多くの話題が出され、制度にも、大きな変更があった。とは言え、所詮、博打でしかないものでは、確実性は望めない。流石に、百年前の相場の話と、同じにしては、困ってしまう。まず、堅く動くのが、肝心だろうか。

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3月4日(月)−働き口

 類似性において、更に深刻だと思えるのは、労働状況ではないか。海の向こうでは、金を借りてでも、進学しようとする動きが、もう半世紀以上続くという。しかし、いざ、卒業してみたら、何処にも働き口は無く、独立した筈が、親の元に戻る動きが、盛んとなっている。
 ここには、実は、別の問題も、含まれているように思う。つまり、失業率が、高まったままで、求人数が伸びない現状に、ある意味の悪循環として、親世代が、生活の為に、退職しないという状況だ。差別については、年齢もその一つであり、定年退職制度が、無い場合が殆どらしく、こういうことは、大いに予想されていた。ただ、物価高騰が始まり、そこから、労働状況には、大きな変化が起きた、と言われる。失業率の低下に従い、求人数が伸びただけでなく、給与も上昇し、大卒者の就職状況は、大きく変化した。一時は、借りた金を、返せぬ状況が、深刻となっていたが、徐々に、解決しつつあるようだ。では、隣の大国の状況は、どうだろうか。この国同様、経済成長に伴い、進学率は、急速に伸びていたが、そのつけが、ここに来て、嘗てのこちら同様に、深刻化している。氷河期と呼ばれ、多くの若者が、職にありつけず、路頭に迷うと言われた時代、正規ではない雇用で、凌いでいたのだが、今に来て、労働者不足も加わり、状況に変化が起きた。しかし、あちらの大国は、まさに、その悪循環に、入り始めた所で、そこに、不動産不況による、経済停滞が、追い討ちをかける中、解決の糸口は、見出せていない。進学事情は、こちらとは異なり、借金主体のものであり、海の向こうとの類似が、より深刻さを増している。前例があるとか、経験済みとか、ここでも、同じような言説が、飛び交っているが、さて、どうだろうか。結局は、当事者以外には、知らぬふりとなり、嘗てのこの国と、似た状況が、生まれそうに思う。世界全体の経済状況が、強く結び付く中では、捨て置く訳にも。

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